岡田市長(左)に本の購入費を寄付した茅野常務理事(中)と中島さん=千曲市役所で |
台風19号で浸水被害を受け、所蔵する本がぬれたり汚れたりした千曲市立更埴(こうしょく)図書館に、国内外で子どもの教育支援に取り組む公益社団法人「シャンティ国際ボランティア会」(東京)とNPO法人「チャイルド・ファンド・ジャパン」(同)が図書の購入費として二百万円を寄付した。
同館は一階が十センチ近く浸水。浸水被害を受けた図書の中には郷土史を記録した貴重な本もあり、県立長野図書館(長野市)の職員らと修復作業に努めてきたが、千冊以上の廃棄処分を余儀なくされた。ボランティアの協力を得て先月十五日に再開したが、元通りに本をそろえるには、二百五十万円程度かかるという。
両団体は二十六日、岡田昭雄市長に寄贈証を贈呈。シャンティ国際ボランティア会の茅野俊幸常務理事(53)は松本市に自宅があるといい、「一歩間違えば中南信地域も大きな被害に遭っていた。できる限りの支援をしたい」。チャイルド・ファンド・ジャパン支援事業部の中島美穂さんも「読みたい本の選択肢が増えれば利用者にも喜んでもらえる」と話した。
岡田市長は「大変なときだからこそ、本を読みたいと思う被災者はたくさんいるはず。大変ありがたい」と感謝した。
(城石愛麻)
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March 01, 2020 at 03:07AM
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台風で1000冊廃棄、千曲更埴図書館に寄付 教育支援2団体が200万円 - 中日新聞
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