記者の質問に答える京都大学の山中伸弥教授（17日、京都市左京区）
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長は、iPS研の細胞備蓄事業を引き継ぐ新財団が4月から始動するのを前に取材に応じた。運営費について「国のお金をいただけるとありがたいが頼るわけにはいかない。寄付活動を頑張っていく」と意気込みを語った。約10年のうちに支援した企業による製品の実用化や、スタートアップ企業が立ち上がることを目指すという。
新財団は100人体制で予算は16億円。治療用のiPS細胞を製造して企業や研究機関に分配するだけでなく、施設を貸し出して、治療用の細胞の製造技術の確立や安全性の評価などを支援する。山中所長は「日本のアカデミアやベンチャー企業だけで再生医療製品の開発は乗り越えられない。財団が橋渡しに貢献したい」と強調した。
2020年度は運営費を国の支援でまかなう。だが22年度末には支援は打ち切られる見通しだ。山中所長は「国の支援が終了しても…
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March 17, 2020 at 05:11PM
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iPS財団、山中伸弥氏「国に頼らず寄付活動を頑張る」 - 日本経済新聞
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