掛川市の郷土新聞社が発行する東遠唯一の地域紙「郷土新聞」が３月末で休刊する。６６年余りにわたって権力を鋭く批判し、社会的弱者の声を代弁する記事を載せ続けてきた。市民からは休刊を惜しむ声が上がっている。
学校教員だった戸塚廉さんが地方の声を発信しようと、１９５３年に小笠郷土新聞として創刊。現在まで家族３代で経営を継いできた。廉さんは治安維持法違反で警察の取り締まりを受けた経験もある反骨の言論人。市民目線に徹した論調は代々一貫している。
社説と風刺画で市政や国政の課題に切り込み、充実した地域ニュース欄で市民の活躍を紹介してきた。当初の月３回から後に週刊となり、昭和後期には１万超の発行部数を誇ったが、近年は読者の高齢化などで部数の減少が続き、３月２７日の第３１４７号で区切りを迎えることになった。
戸塚猛実代表（５９）は「みんなが言いにくいことを書いて抗議も受けたが、同じくらい応援の声ももらい背中を押されてきた。地方による自主自律の実現を願い、役割を果たし続けたかったが、寂しい思いだ」と話した。
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March 19, 2020 at 07:24AM
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掛川・東遠唯一の地域紙 「郷土新聞」３月末で休刊｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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