国内
9日、取材班が訪れたのは、埼玉・久喜市。
国民全員に給付される「特別定額給付金」について、市民に話を聞いてみると...。
市民から聞こえたのは、「受け取った10万円を渡すってことですか?」、「困りますかね。自分のために使いたいものもあったりしたので」などの困惑の声だった。
理由は、久喜市が給付金の振り込み予定日を知らせる決定通知書にあった。
同封された文書には、「寄付のお願い。皆様からいただいた寄付金は、新型コロナウイルス感染症対策に有効に活用してまいります。」と、寄付の呼びかけがあった。
久喜市は、5月1日に医療従事者などへの支援を目的に、新たな対策事業基金を設置。
幅広く寄付を呼びかけようと、通知書にも寄付をお願いする文書を同封した。
特別定額給付金をめぐっては、オンライン申請での遅れや、二重送付など、トラブルが続いていた。
総務省の発表では、6月5日までの給付の総額は予算総額の30.2%にあたる、およそ3,850万人分。
こうした中、久喜市は、給付金の通知書を送った全ての世帯に「寄付のお願い」を同封。
これまでに4万世帯以上に送付済みだという。
こうした「寄付のお願い」について、久喜市民からは「寄付するように仕向けるのかなと。気持ちよくはくれないんだなと思いましたけど」、「ちょっと『市長名』で出るっていうのはどうでしょうね。『なんだこれ、強制かい』と思う人もいるだろうし。不安をあおり立てるというか」といった声が聞かれた。
この寄付のお願い文書については、SNS上でも「振込通知が来たけど、それと一緒に寄付のお願いが。なんかいやらしい」、「まともな人は圧力を感じるわな」、「別々に送るでしょ普通は」などと意見が飛び交っている。
市民から困惑の声が上がっていることについて、久喜市に尋ねると...。
埼玉・久喜市役所の渡辺文勝総務副部長「なぜ同封したのか? または、寄付はどのようにするの? という(市民から)問い合わせをいただいた。趣旨に賛同いただける方ということで、私どもは強制はしていないので、あくまでもご理解いただければなとは思っています」
久喜市は、今後も寄付のお願いを同封する方針に変わりはないとしたうえで、誤解のないよう文言の変更も検討したいとしている。
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June 09, 2020 at 07:35PM
https://www.fnn.jp/articles/-/50870
待望の10万円 同封の文書が 「寄付のお願い」市民困惑 - FNNプライムオンライン
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