＜新型コロナ＞コープ・ヨコハマが重点医療機関応援寄付金と菓子パン、ジュース寄贈 - 東京新聞

結城専務理事（左から２人目）から寄付金を贈られる牧田院長（同３人目）＝いずれも松田町で

　生活協同組合ナチュラルコープ・ヨコハマ（横浜市）は、新型コロナウイルス対策の最前線で奮闘する県の重点医療機関への支援を始めた。第一弾として七月三十日、県立足柄上病院（松田町）に寄付金十五万円とパン、ジュースを贈った。県立循環器呼吸器病センター（横浜市）や横須賀市立市民病院へも近く贈る。　（西岡聖雄）

　患者を治療する病院スタッフに感謝したいと、六月中旬から組合員に寄付金を募り、六百人から六十八万二千円ほど集まった。

　打診に応じた三病院のため、寄付金を各十五万円とし、残りで差し入れ用の菓子パンとジュースを買った。組合員の医師から「仕事で疲れた時は簡単に飲食できる甘いものが喜ばれる」と聞き、選んだ。

　コープの豊田巳津男さん（６７）は「コロナによる休校で打撃を受けた給食用のパンを製造する業者からパンを、今回の豪雨被災地支援を兼ね九州や長野県のメーカーから果物・野菜ジュースを購入した」と話す。

　この日は結城真（まこと）専務理事（４２）らが、パンとジュース各四百個を寄付金と一緒に贈呈。牧田浩行病院長（５７）は「コロナ不況でどの業種も大変な中、支援に心が痛みます」と感謝した。

　足柄上病院は、横浜港に停泊していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の患者を受け入れ、ぜんそくの治療薬で病状が改善した報告書をいち早く公表。治療薬候補の一つとして注目されている。

　牧田病院長によると、メイン四人を含む最大十五人の医師と七十人の看護師でコロナに対応。一時は院内のソファで寝泊まりする医師もいたという。地元の各団体・個人が支援物資を提供し、横断幕やポスターでも病院を応援している。