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アメリカで大人気だったギンズバーグ判事…その死が大統領選に与える影響 - 現代ビジネス

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スター判事だった

11月3日の米大統領選まで残り41日となった今、米連邦最高裁判所のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事(愛称「RBG」)が87歳で亡くなったことから、その後任判事の人選が大統領選の行方を左右することになりそうだ。

RBGは弁護士として女性やマイノリティの権利のために長年戦い、米史上初めて「男女平等裁判」に挑んだことで知られ、リベラル派だけでなく一般国民から親しまれたスター判事だった。

あのドナルド・トランプ大統領でさえも訃報に接した直後に「彼女は素晴らしい女性で素晴らしい人生を送った。悲しい知らせだ」との談話を発表したほどだ。

最高裁判所の前には、ギンズバーグ氏追悼の花やメッセージが数多く寄せられた photo by gettyimages

最高裁判決は宗教、人権のみならず、中絶から銃規制(ガンコントロール)まで国民生活に大きな影響を及ぼすため、判事任命は国を分断しかねない一大事である。

このタイミングでの後任判事の人選が大統領選に大きな影響を与えているのだ。先ずは2016年の因縁から説明する。当時の保守派アントニン・スカリア最高裁判事の死亡に伴い、バラク・オバマ大統領はコロンビア特別区連邦控訴裁判所の穏健派メリック・ガーランド判事を後任に指名した。

ところが、上院多数派の共和党は「大統領選の年に最高裁判事の議会承認は行わない」と拒否したため、翌年1月に就任したトランプ大統領が連邦高等裁判所の保守派ニール・ゴーサッチ判事を任命し、上院で承認された。

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