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ギンズバーグ判事の死去であいた米最高裁判事の席にいま最も近い女性(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

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「RBG」の愛称で親しまれた米リベラル派のアイコン、ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事が2020年9月18日に死去した。早くも、ドナルド・トランプ大統領がその空席に誰を座らせるのかに注目が集まっている。 米最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の死去をうけて、ドナルド・トランプ大統領がその後継者に任命する可能性が最も高いとされている人物がいる。 米巡回裁判所のエイミー・コニー・バレット判事だ。保守派の“ウィッシュリスト”のほぼ全基準を満たす、故アントニン・スカリア判事タイプの法学者だ。 現在48歳のバレットが終身制の判事に就任すれば、数十年はその座を保持できるかもしれない。 トランプが最初に任命した2名の最高裁判事ニール・ゴーサッチとブレット・カバノーはどちらも50代だ。 トランプ任命の判事が、何世代にもわたって最高裁の3分の1を代表する可能性が出てきたことになる。

なぜバレットがトランプの最有力候補なのか?

敬虔なカトリックで熱心な反中絶のバレットは、保守派のトランプ支持層に対する訴求力がある。 だが、穏健派の共和党員にとっては、バレットが女性であることが、生涯をかけて男女平等のために闘ってきたフェミニスト・アイコンのギンズバーグの後継者としてなお相応しいという思いもある。 トランプは2018年、バレットを、引退したアンソニー・ケネディー判事の後継者に考えたが、ギンズバーグ枠に取っておくと言ったと報じられた。

バレットの司法的背景は?

トランプは2017年、バレットをまず米第7巡回区控訴裁判所(イリノイ州、インディアナ州、ウィスコンシン州の下級裁判所で審理された事件の控訴裁判をおこなう連邦裁判所)の判事に任命した。 それ以前、バレットはノートルダム大学(インディアナ州にあるカトリックの名門私大)で15年間、法学を教えており、司法は未経験だった。 民主党はバレットの任命を渋り、深い宗教的信念を持ったこの学者がはたして公平な調停者になれるのかと疑問視した。共和党はこれに対し、宗教審問を適用するのかと民主党を非難した。 しかし、バレットは司法制度のまったくの初心者というわけではなかった。ロースクール卒業後、スカリア判事の補佐官を務めた経験があるのだ。 バレットはスカリアを師と仰ぎ、「始原主義」の信念を共有していると考えていた。判事たちは憲法の文言を、起草者たちが当時意図したとおりに解釈しようと努めるべきだというのが始原主義の考え方だ。

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