コロナ差別防止条例制定へ 東松島市
東松島市は4日、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者らへの差別を防ぐ条例案を3日開会した市議会12月定例会に追加提出すると発表した。対象者の人権擁護を目的に市などの責務を定める方針。
渥美巌市長が4日の定例記者会見で明らかにした。
条例案では個人の特定につながらない情報提供や不当な差別を受けた相談者への支援を市の責務とする。事業者には従業員が感染者などになった場合、その家族らにも十分な配慮を求める。罰則は設けない。
渥美市長は「石巻地方で初の感染者が確認された際は実際に誹謗(ひぼう)中傷があったようだ。そういうことはあってはならない」と提出理由を説明した。
渥美市長は11月の東京出張に絡み、感染者の濃厚接触者と判明。PCR検査で陰性となった後も自宅待機を続け、4日に現場復帰した。オンライン会議などで公務に支障はなかったというが「市民や市議会、職員に迷惑を掛けておわびしたい」と陳謝した。
任期満了(来年4月28日)に伴う来年4月の市長選については「1月の記者会見時にでも明らかにしたい」と明言を避けた。
2020年12月05日土曜日
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