
台風19号による記録的な大雨に見舞われた東北地方は16日朝、宮城県のほぼ全域で今季最低気温を記録するなど冷え込み、被災地の避難生活が厳しさを増した。読売新聞のまとめでは15人が行方不明のままで、警察などが捜索を続けている。東北地方の太平洋側では今週末、大雨の恐れがあり、気象庁が警戒を呼びかけている。
被災地では、生存率が急激に下がるとされる「72時間」を過ぎた16日も行方不明者の捜索活動が続いている。
宮城県丸森町では早朝から警察や消防、自衛隊などが捜索を開始。町によると、16日午前10時現在、3人の行方が分からないほか、連絡が付かないとの通報も寄せられており、「全容の把握はできていない」(保科郷雄町長)という。
同町
母親(36)と小学1年と4年の兄弟2人が車で移動中に行方不明となり、母と弟の遺体が見つかった福島県郡山市田村町谷田川周辺では、警察と消防が捜索を続けた。約100人が、行方不明の兄(10)を捜すため、付近を流れる谷田川と黒石川の流域に入り、スコップで土砂を掘り起こしていた。いわき市の夏井川流域でも正午から、行方不明となっている同市平幕ノ内の女性(96)の捜索が行われている。
千曲川流域の長野県
土砂崩れが起きた神奈川県相模原市緑区では、現在も60歳代の夫婦が行方不明になっており、県警などが捜索している。現場は倒木が広がるが、急勾配で重機は入れず、ヘリコプターで重機を上空から搬入することも検討している。
2019-10-16 03:17:00Z
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