COVID-19によるリモートワークの増加が、距離を超えて人々をつなぐためのツールやプラットフォームを提供する企業に爆発的な成長をもたらしている。
Microsoftは本日(※現地時間で4月9日)、Microsoft Teamsでの1日あたりの会議時間が27億分を記録したことを発表した。各地でロックダウンが執行された3月16日の9億分から200%増加した。
Microsoft Teamsは2017年3月に世界的にローンチされた。同社は以前、3月の初めには3,200万DAUだったのが、3月中旬には4,400万DAUを突破したと報告していた。11月は2,000万DAUだった。
この急激な需要の高まりにより、Microsoft Teamsの機能にいくつかの問題が生じたが、現在は解決されているようだ。
Microsoftの競合、Zoomは先週(4月第1週)、DAUがこの3カ月で1,000万から2億超に増加したと発表した。だが、セキュリティやプライバシーの面での疑念から、Zoomに対する反発傾向が高まりつつある。Zoomは改善を誓ってはいるが、競合のMicrosoftにとっては好機となるかもしれない。
3月末、Microsoft Teamsは消費者向けの新たな機能をいくつか告知した。さらに本日(4月9日)、会議の管理機能の改良およびZoomで人気の機能を実装したことを発表した。
同社によると、Teamsで背景のカスタマイズが可能になり、11月にはカスタム画像をアップする機能も追加される。「挙手」機能は今月から全世界で導入される。会議のオーガナイザーはワンクリックで全員とのセッションを終了でき、また、各ユーザがいつ会議に参加し、いつ退出したかといった参加状況を追跡するレポートをダウンロードすることもできる。
同社は年内にAIを利用したリアルタイムでのノイズ抑制を導入し、バックグラウンドノイズを低減する予定。
今後の取組み
Microsoftはまた、「Work Trend Index」と呼ばれる新たなレポート機能をリリースした。これはMicrosoft 365、Bing、LinkedIn、その他の生産性ツールなどの製品全体で追跡しているデータを利用して、働き方や生産性の変化を監視するもの。
まず分かったことは、ユーザが1カ月前の2倍近くビデオ通話を利用しているということだ。これはよりつながりを感じたいと言う欲求を表している。 Microsoftは、3月のビデオ通話の総数が1,000%増加したと語っている。ノルウェーとオランダの人々は通話の60%でビデオを使用したが、インドでは22%だった。これはインターネットの利用可能性の違いによるものと思われる。
Microsoftによると、Teamsでのストリーミングイベントの数や、携帯電話での使用量も大幅に増加。1日の中で最初の通話と最後の通話との時間間隔もより長くなっている。これは人々のスケジュールの柔軟性が高まったためと考えられる。
コロナウイルスが終息したときにこれらの傾向がどれほど続いているかは分からない。しかし、現在のロックダウンにより、非常に多くの人々がリモートワークや遠隔学習を余儀なくされている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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