行方市は３日、使われなくなった楽器を家庭などから寄付してもらう「楽器寄付ふるさと納税」の受け付けを始めた。県内の自治体では初の試み。厳しい財政状況の中、全国からの寄付で小中学校の楽器不足を解消したいという。
市によると、楽器は数十万円と高価なものもあり、予算上、新たな楽器を確保するのが難しい状況が続いていた。古くなった楽器を修理しながら使い続けている学校も多く、寄付を募ることを決めた。
この取り組みは、ふるさと納税制度を活用し、寄付者側も、住んでいる自治体から楽器の査定額に応じた税控除を受けられるメリットがある。２０１８年に三重県いなべ市が導入し、行方市は全国８例目という。
寄付を希望する人は、専用ウェブサイトで寄贈する楽器や寄贈先の自治体を選び、楽器の状態などを入力して申し込む。担当業者の査定額に納得できた場合、業者経由で自治体に楽器が届けられる仕組み。
同市はまず、三つの中学校の吹奏楽部向けに、クラリネットやアルトサックス、トロンボーンなどを希望している。寄付者には特産物といった返礼品の代わりに、生徒の感謝状を送ったり、演奏会に招待したりすることなどを検討している。
市政策推進室の横瀬文也課長補佐は「寄付された楽器は、大切に扱い、より良い演奏をしようとする意識が生まれるはず。寄付者も市への関心が高まり、愛着を持ってくれるのでは」と相乗効果を期待している。
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April 04, 2020 at 03:00AM
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楽器寄付でふるさと納税 行方市の小中学校で使用 - 読売新聞
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