ツアー未勝利の東浩子(28=加賀電子)が、ミレニアム世代の古江彩佳(20)と通算11アンダーの首位で並び、最終日を迎える。

3打差10位からスタートして、7アンダー、ボギーなしの65。「昨日も同じですが、自分が入れたい距離、1ピン(約2・5メートル)のパットが入ってくれているので、すごく簡単にプレーできています」。

92年度生まれのプロによる「最強アズマ軍団」のキャプテンだ。98年度生まれの黄金世代が勢力を伸ばす中、成田美寿々、青木瀬令奈、葭葉ルミ、福田真未、香妻琴乃、堀奈津佳らのほか、海外勢のイ・ミニョン、ペ・ヒギョン、フェービー・ヤオらそうそうたるメンバーが“軍団員”として「私たちの世代こそ最強」と盛り上がり、18年夏に結成した。

ネーミングはジャンボ軍団、最強などの言葉を使った上で「一番イジられる」(青木)東の名字を練り込んだ。「みんなもクセが強いのに。私は絶対に嫌と言ったけど…。でも、テレビでも取り上げられたりして、ファンも増えています」と東は言う。

前週、故郷・岡山開催だった国内メジャー・日本女子プロ選手権は44位に終わった。「死ぬほど悔しかった。無観客開催で岡山の人が来れない中でも、楽しいプレーを見せたかったのに」。悔しさをバネに“最強のキャプテン”らしい戦いを見せる。