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東九州龍谷3大会連続決勝へ きょう古川学園戦 - 大分合同新聞

 第72回全日本バレーボール高校選手権第4日は11日、東京都の武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の準決勝があった。県勢女子の東九州龍谷は金蘭会(大阪)との熱戦を3―2で制し、3大会連続の決勝に進んだ。
 このほか、女子は古川学園(宮城)が3―2のフルセットで共栄学園(東京)を破った。
 男子は東山が全国総体覇者の松本国際(長野)を3―0で、駿台学園(東京)が清風(大阪)を3―1でそれぞれ下した。
 最終日は12日、同会場で男女の決勝がある。第1試合(午前11時30分開始予定)は男子で、東山と駿台学園が対戦する。
 東九州龍谷は男子決勝終了後、8年ぶりの頂点を懸けて古川学園との決戦に臨む。 

 【評】東九州龍谷がフルセットの末に金蘭会を振り切り、3大会連続で決勝に駒を進めた。
 東九州龍谷は第1セット、室岡、折立を軸に攻めて先行し、25―17で先取した。
 ただ第2セットは粘り負け、第3セットも終盤の連続失点が響き、17―25で落として追い込まれた。
 後のない第4セットは、荒木が要所でブロックを決めるなど奮起して奪い返し、勝負は最終セットへ。序盤から攻撃陣が躍動し、15―8で取って勝利した。

○フルセット、金蘭会下す
 大きな壁を乗り越えた。東九州龍谷が準決勝で金蘭会(大阪)をフルセットの末に下し、過去2大会の決勝で敗れた宿敵にリベンジを果たした。荒木彩花主将(3年)は「心の中に少しでも負けるかもという思考があったら駄目だと思った。全員の気持ちの強さでつかんだ勝利」と目を潤ませた。
 苦しい勝負だった。東九州龍谷は第1セットを奪うことに成功。だが一気に王手をかけたい第2セットを僅差で落とし、相手を勢いづかせた。エース室岡莉乃(2年)に対する徹底マークなど、高さで勝る相手のブロックに歯車が狂い始め、第3セットも17―25で失って後がなくなった。
 過去2大会、同じセンターコートで敗れた相手。弱気になってもおかしくない展開だった。だが竹内誠二監督から「勝ち負けにかかわらず、思い切りぶつかることで何か財産を得ることができる。焦らず目の前のプレーに集中」と、背中を押された選手たちは強かった。
 「室岡さんに頼り過ぎて生かせていない。組み立てを変えないと」と、セッター新改星南(1年)が機転を利かせた。第4セット立ち上がりから、中央からの速攻や移動攻撃など、徐々に相手の裏をかく作戦にシフト。狙いは奏功し、今大会、初めて追う立場となったが、「3年生への恩返しを」と燃えた佐村真唯(1年)、折立湖雪(同)らが得点に絡み、25―21で取り返して最終セットに持ち込んだ。
 15点マッチの第5セットは試合中に学んだことを出し切った。立ち上がりこそ先行を許した。それでも佐藤華純(3年)の技ありブロック、長いラリーの末に室岡、佐村が力で押し込むなど、一気に引き離し、15―8で奪って歓喜の瞬間を迎えた。
 目指す頂まであと一つ。竹内監督は「汗も涙も全部出し切る」と、全身全霊で決勝に臨む覚悟を口にした。

○1年生3人 猛攻しのぐ
 3年連続で決勝進出を決めた東九州龍谷。主力として3人の1年生が入る若いチームが守りで踏ん張り、3連覇を狙っていた金蘭会の猛攻を耐えきった。
 第2セットから高校生でただ1人、日本代表候補にも選出された相手エースの宮部愛芽世(3年)に苦しみ、セットカウントで逆転を許した。だが後のない第4セット、東九州龍谷は守りから活路を見いだした。
 「愛芽世はクロスに打ち込んでくる。そこを防ぎ、ストレートに逃げたボールを後ろでカバーした」と荒木彩花主将(3年)。まずブロック陣がスパイクコースを押さえると、後方の仲間も好レシーブで応え、流れを引き寄せた。
 序盤は相手の沈むサーブに苦しんでいた佐村真唯(1年)らも室岡莉乃(2年)ら頼れる先輩の姿に奮起。尻上がりに調子を上げて、チームの勝利に貢献した。貴重な経験を続ける佐村は「ここまで来たら必ず優勝したい」と表情を引き締めた。

○エースの宮部悔しさあらわ
 金蘭会の3連覇の夢がついえた。第5セットは序盤に4―1とリードしながら、逆転を許した。1年時から主力として活躍し、2連覇に貢献した主将の宮部は「支えてきてくれた人たちや、頑張ってきてくれた後輩に優勝をプレゼントしたかった。銅メダルじゃ意味がない」と悔しさをあらわにした。
 日本代表候補に選ばれたことがある期待のアタッカーは、東海大に進学する。「バレーボール選手としても、人間としても成長したい」。目標とする日本を背負える選手となるため、次のステージで腕を磨く。

○古川の大黒柱最多の38得点
 古川学園のエース、キューバからの留学生バルデスがフルセットの激闘に終止符を打った。ライトからスパイクをたたき込み、この試合で両チーム最多の38点。「声を出して、一本一本やった」とほっとした表情を浮かべた。
 大黒柱のバルデスが目立つが、きっちりとボールをつなぐ技術があってこそだ。主将の上沢の得点能力も高い。
 9大会ぶりの決勝へ、岡崎監督は「しばらく東北に優勝旗が渡っていない。勝ちきって、持ち帰りたい」と気合十分だった。

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January 12, 2020 at 01:01AM
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