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「両親亡くし弟が世話に」101歳遺言で恩返しの寄付 福岡県奨学金に - 西日本新聞

 経済的理由で高校などへの就学が困難な家庭に奨学金を貸与する福岡県教育文化奨学財団に、昨年5月に亡くなった名古屋市の野見山トシヱさん(享年101)=飯塚市出身=の財産約3100万円が寄贈された。「両親を亡くし、2人の弟が奨学金のお世話になったので恩返しがしたい」。久留米市東櫛原町の財団本部で23日にあった贈呈式で、野見山さんの思いが実現した。

 遺言執行者の司法書士、上家美恵子さん(57)=名古屋市=らによると、野見山さんは1917(大正6)年生まれ。4人きょうだいの一番上で、女学校時代に両親を亡くし卒業後は郵便局に就職した。2人の弟は奨学金を利用して明治専門学校(現九州工業大)などに進学した。おいの男性(67)=北九州市=は、「苦労して弟たちを育てたのだろう。温厚な人柄だった」と話す。

 その後、野見山さんは同郷の男性と結婚。陸軍に所属する夫の赴任地であった名古屋市に移った。

 夫は終戦後は牛乳を集配する会社を経営。2人に子どもは無く、夫は93年に他界した。野見山さんは2008年、上家さんに依頼して公正証書遺言を作成。「地元福岡の子どもたちに役立てたい」という強い意志を持っており、親族などに一定額を分与した残りを同財団へ寄付するとした。

 財団は県からの補助や寄付金などから運営され、18年度は奨学金を1万2325人に、入学支度金を2057人に無利子貸与した。今村芳晴理事長は贈呈式で「寄付により、多くの子どもたちが制度を利用できる。有効に活用したい」と感謝した。 (平峰麻由)

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March 24, 2020 at 04:00AM
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